つぼ?

治療中の会話
患者さん「あんたツボがわかるの?」
看護婦さん「先生だもん、ツボぐらいわかるわさっ。」

いやいや・・・ツボぐらいわかるわさっ・・て「わさっ」に語気を強められましても・・

理学療法士の行う治療ってのは一般の人だけではなく、同じ分野で働く看護婦さん等にもあまり理解されていないのでこういう会話をよく聞く。正直「ツボ」と言われましても、西洋医学を勉強している我々にとってはあまりピンとこないんです。
理学療法というものは、疾病の治療を目的として運動を使う運動療法および物理的な刺激を使う物理療法からなる治療技術です。運動療法では運動障害に対して行われるものと内部障害に対して行われるものがあり、運動障害には筋力増強訓練、関節可動域訓練、持久力訓練、巧緻性・協調性訓練などがあります。*1
特に関節可動域訓練においては、機能解剖学的・運動学的な観点から徒手療法を施したり、それを行うに当たっての準備段階として筋肉のリラクゼーションやストレッチを目的とした筋肉に対するアプローチも行う訳ですが、まぁ患者さんにとっては何をやっても『マッサージ』になってしまうので、「ツボがわかるの?」とかそういう言い方になるんでしょうね^^;
中には鍼灸の資格等も合わせて持っている先生方もいらっしゃるので、東洋医学の知識も治療に取り入れている事もあるでしょうが、だいたい理学療法の中では「ツボ」を意識して治療を行うことはないと思います。

で、つぼってなんなんや?と私も思ったので「つぼのツボ」http://www.tubonotubo.jp/searchというサイトを紹介しときます。

わさっわさわさっ

*1:注1 リハビリテーション医学テキスト 参考